アメリカ学生ビザ「Visa Integrity Fee(ビザ・インテグリティ・フィー)」導入

アメリカ学生ビザに新しい「Visa Integrity Fee(ビザ・インテグリティ・フィー)」が導入されます。

 

2025年7月4日に成立した「One Big Beautiful Bill Act」により、アメリカへの学生ビザや一部の非移民ビザ申請時に新しい手数料「Visa Integrity Fee」の支払いが必要になります。今後アメリカへの留学や短期渡航を考えている方にとって重要な情報ですので、ポイントを簡単にまとめます。

 

【Visa Integrity Feeについて】

・F-1(学生ビザ)、M-1(職業訓練ビザ)、J-1(交流プログラム)など、アメリカの非移民ビザ申請者全員が対象です。
・2025年度(2025年9月30日まで)は最低250ドル。この後はインフレ率に応じて金額が自動的に調整されます。
・この費用は原則として免除や減額ができません。
・現在(2025年7月)、どのタイミングでどう支払うか等、細かな手続き方法についてはまだ公式発表がありません。

 

【返金の可能性について】

・ビザ滞在中に条件(不法就労をしない、ビザ期限内に出国する、合法的な延長手続きをする等)をしっかり守れば、このFeeは返金の対象となる可能性があります。
・返金の判断や手続きについてはアメリカ国務長官の裁量によります。

 

【ESTAとEVUSの料金値上げについて】

・ESTA(日本を含むビザ免除プログラム対象者の渡航認証)は現行21ドルから今後40ドルに値上げ予定です。開始日はまだ未定です。
・EVUS(中国籍B1/B2ビザ保持者対象の電子ビザ更新)は新たに30ドルの手数料がかかります。

 

【今後の注意点】

・これら新しい手数料によって、アメリカへの渡航コストが上がる見通しです。
・旅行業界では、適法な渡航者への実質的な負担増として懸念する声も出ています。
・正式な開始日や支払い方法など、実施の詳細については今後のアメリカ政府や在日アメリカ大使館からの公式な発表にご注意ください。

 

2025年以降にアメリカの学生ビザを取得する場合やESTA等で渡航する場合は、これらの新しい費用が発生するため、必ず最新の公式情報をチェックし、必要な費用を準備してください。

 

(本記事は2025年7月時点で発表されている公的情報をもとに作成しています。今後変更や追加発表が出る可能性もあるため、最新情報のご確認をおすすめします。)