アメリカ公立高校留学体験談

by Ryo Matsushima

Hello From America Vol. 1 (2018年9月)

 

はじめにグチを言わせてください笑

 

こんにちは! 皆さんお元気ですか? 俺は元気ではないです笑。猛烈な眠気と戦いながらこのHello From Americaの記念 すべき第一号を書いています。なぜこんなに眠いかって? それは生活のすべてが英語だから。日本にいたときは適当に聞き流していた先生の話(すいません...)も、英語だから全神経を集中させて聞かなけれというか全神経集中・・・ば理解できません。させても理解できません笑。正直わかんない単語だらけですし、みんな早口で何言ってるかわかんないです。自分の英語力が本当にクソだというのがよくわかります。そこで、どんなに大変か知ってもらうために 最後に単語クイズを載せてます。学校でよく使う単語を出題します。英語に自信があってもなくても挑戦してみてください。 ではでは、第一号はじまります。

 

ニューヨークでのあれこれ

 

今回俺が留学しているのはアメリカのウィスコンシン州という場所ですが、その前に ニューヨークで3泊4日のオリエンテーショ ンに参加しました。これには、世界中から同じ留学組織で留学する仲間が集まります。オリエンテーションとはいえ、まあニューヨーク観光の遊びのようなものです。写真は、アメリカで作った初めての友達です。この4日 間で実感したのは、自分が本当に英語が下手クソだということ。一人では迷子になって帰らぬ人になっちゃいそうだったので、ずっとイタリア人のマテオ君にコバンザメのようにひっついて行動してました。ランチのオーダーもままならないこの段階では、もはや楽しむとか以前に「生きてホテルに帰還すること」で精一杯。あっという間 の4日間といったら嘘になります。イタリア人もドイツ人もスペイン人も、みんな俺より 英語がはるかに上手かったので、みんながワイワイ話してても内容を理解できない。理解できないから発言できない。発言しないから英語が上達しない。その負の連鎖にガッツリ はまって、苦しくて長い4日間でした。それでもマテオ君やほかの仲間たちが辛抱強く俺の下手くそな英語に付き合ってくれたおかげで、なんとか楽しい思い出にできました。マテオ君や他数人とは、米国中に離れ離れになった今も連絡を取り合っています。

 

まず学校のシステム紹介します!

 

アメリカの学校は日本と全然違います。まず、学年に関係なく授業を選べます。つまり、同じ授業に色んな学年の生徒が集まります。卒業するまでに決められた単位を取れば、どの学年でどの授業を取ろうが関係ないってことです。なので全員授業の取り方がバラバラです。このシステムが飛び級を可能にしてるんですね。初めて知りました笑。あと各先生ごとに教室があって、職員室は存在しません。「ポールス先生の教室は1104号室」といった感じです。あと学級っていうのもなくて10人前後ご とに各先生の教室がホームルームとして割り当てられてるだけです。同じホームルームの仲間との関係性も非常に薄いです。あと体育館にシャワーがあります。

 

次に、お勉強について悲しいお知らせです

 

そんなこんなで9月4日から学校生活が始まりました。初日は新入生と転校生向けのオリエンテーションで、ゆるーい日です。先生とかにジョークを言ってみたら結構笑ってくれたりして「俺の英語、結構イケるんじゃね?」とか思ってみたりしました。まあ、次の日にサクッと絶望のふちに立たされるわけですが。翌9月5日から通常の授業が始まりました。先生の言ってることの1割しかわかりません。9割は聞き取れません。つまり、何言ってるかわかんない状態です。今もそうです。多分この先1か月くらいはそうです。人に助けられながら必死に食らいつくしかありません。特に化学は悲惨です。元素の名前、全部英語なんですもん。「水素」って 言っても通じないんです(当たり前ですが 泣)。+\GURJHQって言わなきゃいけないんです。そしてここでやっと水素の+は +\GURJHQの頭文字なんだってことに気づく 。・・・俺です

 

最後に、友達作りについて嬉しいお知らせ

 

さて勉強で大苦戦の俺ですが、友達作りでも大苦戦しました。留学生なんてのは別にアメリカでは珍しくないので、誰も話しかけてくれません。最初の2日間、友達がいない中で 孤独な日々を送りました笑。そこで俺は気づきます。自分には日本語と英語以外にもう一つ言語があるじゃないか、と。それは音楽です。3日目、俺は「ギター弾けます」っていうのをアピールしまくりました。はい、サクッと友達できました。「マジで!?ギター俺もしてるんだよ!」って感じです。ただ、まだまだ始まったばかり。すべてが未知数の留学生活。第二号もお楽しみに!

 

英単語クイズ!!!

 

Perpendicular の意味は?

 

ヒント:数学でめっちゃ使う単語です。ちな みに授業で出てきて初めて知った単語。

 

答えは次回!

Hello From America Vol. 2(2018年10月)

 

今回はシビアな内容です

 

ということで、シビアな内容です。なのでタイトルも真っ黒にしてみました(笑)

 

とはいえ、前号から今までの1か月でずいぶん友達も増えましたし,英語もしっかり 聞き取れるようになってきました。割と面白いジョークも言えるようになり、楽しくやっております。先日の3連休はエスケープ・ルームというイベントにチームで参加 したり、友達と映画館でトトロを見たりと、なかなか満喫してます。ジブリはアメリカでもみんな知ってます。そんな感じで、英語や文化を、大量の砂糖と共に吸収しながら日々脳も腹も太らせております。 いや、なにドン引きしてるんですか。まだ標準体型ですよ(笑)

 

でも。全員がこんな楽しい留学生活を送れるわけじゃないってことも、最近見えてきました。今回はその部分の話です。

 

身近にある「つらい留学」

 

まず質問です。あなたは「どんな人」が留学するんだと思いますか? 日本人なら、たいていの人はこう答えるはず。

 

「高い志と目的意識があって、自主的な人」

 

日本では、たいていの場合それが正解なんだと思います。そして、留学とは本来そうあるべきなんです。でも、世界では違う。世界中から留学してくる子たちの中には、志・目的・自主性のうち、どれかがなかったり、時には一つも持ってなかったりする子がいます。そういう場合「親に行きなさいと言われたから」「そうすることが良いことだと教えられたから」という理由で留学している場合が多いように思います。自主的に行く人と、そうでない人との間には、天と地ほどの差があって、その違いはすぐに見えてきます。幸か不幸か、俺と一緒にホームステイしている子は後者でした。

 

彼は俺と同じ家に住んでて、同じ学校に通ってて、似たような授業を選択しています。学校での二人の生活に大きな違いはありません。でも放課後やランチタイムを俺は友達と過ごしますが、彼は一人で過ごします。聞いたところ、友達はできていないそうです。彼は家の中でも孤立しています。理由は明白。異文化を受け入れ、「違い」を楽しむ準備ができていないままにアメリカへ来たからです。異文化に対して攻撃的なわけではありません。ただ、常に自分の国の文化を引きずり続けているのです。もし彼が留学を自ら望んだなら、その動機は十中八九、「違い」を体験したいという気持ちで しょう。それは、そう望んだ時点ですでに「違い」を楽しむ準備ができていることを意味します。彼は、その準備ができる前に親に言われるがまま留学してしまった。もちろん、彼の努力次第でこれからいくらでも状況は変えられます。でも、自主的に来たわけじゃないのに、そんな努力ができる人間が、いったい何人いるでしょうか?

 

自分の選択に自分で責任を持てるか

 

留学すれば、つらいことがあるのは当たり前。もっと言えば、つらい経験にこそ価値があるってもんです。そんな時、自分で望んで留学していれば、自分で選んだ道なんですから、自己責任。自己責任だからこそ「これも自分が選んだ道の一部なんだ」と腹をくくって、つらい経験に面と向かって対決できます。でも、自分で選んでなかったら。「自分のせいじゃない」と考える。 確かにそうなんです。本人のせいじゃないんです。準備ができてないのに留学させた大人が悪いんです。でも泣いてもわめいても「自分のせいじゃない」問題に「自分の力で」立ち向かうしかない。そんなのフェアじゃないですよね。ただそういった、アンフェアな「つらい留学」をしてる子たちは少なくありません。大事なのは選択の内容じゃない。「誰が」選択したのか。大人の仕事は、子供の将来を選択することではなく、子供の選択を応援することではないでしょうか?

 

さて、もうひとつシビアなお話を

 

差別。あるよあるよとは聞いてましたが、あります。体育でテニスをやってた時、ちょっと嫌な勝ち方(ライン上のショット3連発で逆転)をしてしまって対戦相手の子がアジア人に対する差別用語を使ったんですよね。1 対1の対戦ならまだしも、すごく嫌だったのは、ダブルスでの対戦だったこと。3連発のうち2発は俺のペアの子が打ったものなのに、捨て台詞はアジア人である俺に向けられました。なんていうんですかね、新しい種類の怒りを知りました。これまで経験してきた 怒りとは違う、特殊な怒り。でも、ここでキレたら俺の負けだと思いましたし、ペアの子も「気にすんなあんな奴」って言ってくれてたので、なんとか怒りを押し殺して普通に振舞いました。こういうことがあるのも知った上で留学を選択したのは自分ですから、蚊に刺された程度のもんだと思ってサクッとこうして記事のネタにできるわけです。これが親に言われて来ていたら、記事にするどころか思い出すのも嫌だと感じるかもしれません。

 

それでも楽しい留学生活

 

と、ここまでいろいろ書いてきましたが、実は毎日本当に楽しいです。今回はこういうシビアなテーマを設定したのでこういう内容ですけど、差別発言もその1度きりですし、俺自身は最高な友達にも恵まれて日々楽しんでます。周囲の人たちや、環境は最高。物足りないのは、自分。英語力や、コミュニケーション能力など、その他もろもろです。

 

さてさて、明日は化学のテストなんです。いま深夜0時で、今から勉強ですよ......。

 

最後に、Hello from America を読んでくださった方々のフィードバックが欲しくなって きたので、連絡先を載せました。どうぞ時差とか気にせずメールやDM送ってください。 感想、クレーム、オファーなど待ってます! とはいいつつも、すべてに対応できるかはわかりません笑。できる限り対応しますが、対応できない場合、ご了承ください。

 

メール:ryo2000@outlook.com

 

Instagram:ryo.s_insta

Hello From America Vol. 3(2018年11月)

 

オシャレ路線突き進みます

 

どうです? なかなかオシャレになったと思いませんか?これまでのHello from Americaがセンスのかけらもないデザインだったので、オシャレにしてみました。真ん中の写真は州立自然公園でキメてる俺です。というわけで、今回も始まりますよ!

 

最近の楽しかったこと

 

小学生みたいな見出しですいません笑。デザインのセンス良くなったと思ったら、文章のセンス悪くなりました。許してやってください笑。

 

さて。第二号執筆直後に、学校で年に一度のホームカミングというイベントがありまして、存分に楽しんできました。特に、最後のダンスパーティーは先生から「ダンスマシーン」という名を授けられるくらいの楽しみっぷりです。このスーパー楽しいイベントを終えると、次はハロウィン。アメリカのハロウィンはガチです。子供たちが仮装して近所の(といっても結局親が車出して町中回るんですが)家からお菓子をかき集めます。

 

その他の楽しいことといえば、ミュージカルがあります。学校の部活的な感じで開催されるミュージカルのスタッフになってみました。セットを準備したり、照明を操作したりといった仕事です。これは結構人気の課外活動で、毎日のリハーサルや練習を通して、本当にたくさん友達が増えました。今では楽しすぎてミュージカルの公演が終わるのが寂しいくらいです。日々舞台裏から、友達が明るい照明を浴びながら生き生きと演技してる姿を見て、次はキャストをやってみたいなーなんて密かに思ってみたりしてます。まあそのためには英語をもっと上達させなきゃいけないんですが......これがなかなかねー......けっこう焦ってる今日この頃です泣。

 

アメリカの車事情

 

ということで、唐突に車の話をします。べ、別に他に話題がなかったとかじゃないですよ! ただただ車の話をしたい気分なんです。

 

アメリカでは、多くの高校生は車で通学します。しかもマミーやダディに送迎してもらうんじゃなくて、自分の運転で。なぜなら、16歳から免許が取れるから! 実際は州によって違いますが、アメリカの高校生の車通学は、日本でいう自転車通学並みに一般的であることは確かです。なにしろ、土地が広いアメリカでは、自転車や徒歩で通学できる距離の生徒ばかりじゃないですから。アメリカでは人間を乗せる電車は普及してませんしね。電車といえば貨物列車という感じです。そういう事情もあって、みんな車通学してます。徒歩3分の所に家があっても関係なし。車です。なんで?だって歩きたくないもん。ってな感じです。そういうヤツは絶対歩いたほうが早いです。放課後は生徒たちの車で大渋滞ですから。でも「俺はこの渋滞が大っ嫌いなんだ!毎日イライラするぜ!」とか言いながらクラクション鳴らしてる友達に「歩けば?」なんて絶対言いません。だって、毎日ソイツの車に便乗して車通学してるんですもん、俺。

 

気温の話

 

さて、いよいよ冬ですね。こっちはえげつなく寒いです。ハロウィン直前には雪が降りました。10月ですよ!10月!朝の天気予報は毎日「今日の最高気温は30度です」とか言ってます。寒すぎです......え、30度は寒くないって?何言っちゃってるんですか。30度って水が凍る温度ですよ!はい。そうです。アメリカの人々は世界標準の摂氏温度ではなく、華氏温度を使います。華氏32度は摂氏0度、華氏86度は摂氏30度......みたいな感じで、とっても混乱します。だいたい華氏から30引いて2で割ったら摂氏温度になります。ちなみに今日の最高気温は華氏29度。気になる方は摂氏何度か計算してみてください。

 

単位の話

 

嫌ですね、こういう話は。特に大学生や高校生は「単位」と聞くと下痢が止まらなくなる人もいるんじゃないでしょうか。そういう方は安心してください。今回の「単位」は長さとか重さとかの話です。アメリカではすべての単位が未知といっても過言ではありません。重さはポンド。長さはインチやフィート。コカ・コーラの缶には、「350ml」の代わりに「12oz」と書いてあります。単位の違いって、一見小さなことのように思えて案外ストレスの種になったりするんです。例えば「あの5インチくらいの持ってきて」とかいわれても「いや5インチって......どんくらいの長さやねん」って感じでサッパリです。「今日の気温40度だから暖かい服着ろよ」ワオ。Tシャツ一枚でも暑そう。

 

英単語クイズの話

 

第1号の英単語クイズの答え載せ忘れてたって話です。すいません。すっかり忘れてました。多くの人はGoogle先生に答えを教えてもらったと思うので、あんまり意味ないかもしれませんが......答えは「垂直」です。ということでクイズ第2問。「Googleで検索する」という意味の動詞は? 答えはGoogleで!

Hello From America Vol. 4(2018年12月)

 

クリスマスですね!

 

早いもので、今年ももうクリスマスの季節になってしまいました。俺からのプレゼントはこのHello from Americaで許してください笑。俺は、サンクスギビングの前日にスマホを落としてバキバキにしてしまったので、誰か新しいスマホをプレゼントしてください。

 

アメリカ生活で思うこと

 

アメリカと日本、どっちが快適なんでしょうか。いろんな面で便利なのは日本です。それは断言できます。コンセント、公共交通、自販機など、日本のほうが使いやすくデザインされていますし、発達しています。特にアメリカの掃除機には我慢がなりません笑。コードは手巻きですし、デカくて重くてダサいです。強さの調節は2段階だったり、吸い込んだものが後ろから飛び出てきたりします。はじめは自分のところの掃除機が古いだけかと思いましたが、店で同じような機種がたくさん売られてるのを見て「これがアメリカの掃除機なんだ」と諦めました。そんなのとルンバが同じ時代に同じ店で売られてるとはなんとも変な話です。また、アメリカのコンセントは裏表があります。なんのメリットもない左右非対称デザインのせいで、2股のコンセントですら裏表を気にしなきゃいけません。ちびちびとストレスが溜まります笑。

 

健康で美味しいものが食べられるのも日本

 

アメリカで健康的な生活をするのは高くつきます。ミネラルウォーターよりもコーラのほうが安いです。オーガニック野菜で自炊をするお金があればマクドナルドでハンバーガーとポテトのセットが何食も食べられます。おまけにファミレスではジュースのおかわりは無限に自由です。さらに言えばシュガーフリーに対する認識は他の国と大きく違います。シュガーフリーの食品は結局他の化学物質で味をつけているので普通の砂糖を摂るよりも人体に悪影響であることを知っている人はアメリカでは少数です。そして何より、1食のサイズが日本の2倍くらいあります。最初にアメリカンサイズの意味を思い知らされるのは食事の時であることは間違いありません。

 

アメリカは世界一?

 

ある日突然、Hello from Americaの第1号に登場したイタリア出身のマテオ君が「アメリカ人たちはアメリカが世界一だと思っているけど、それは真実じゃない。」とメッセージを送ってきました。その通りです。多くのアメリカ人は何の根拠もなくアメリカが世界一だと信じています。自分の国に誇りを持つことはいいことですが、しばしば彼らの言動は他の国の人々をイラつかせます。具体的な例は思いつきませんが、きっとアメリカに滞在したことのある人なら一度はイラっとしたり、違和感を覚えたりしたことがあるはず。これは明らかにアメリカの大きな短所の一つです。

 

授業はいろいろ面白い

 

そうなんですよね。例えば、体育の授業でボウリングを実際にボウリング場に行ってやったり、ゴルフをゴルフ場でやったり。この前はスキューバダイビングでした。また、映画分析、3Dデザイン、ジャズバンド、エンジン工学、ビジネス基礎など、生徒の興味に合わせて本当にいろんな種類の授業が選択できます。ある生徒はウエイトトレーニング、チームスポーツ、個人スポーツの3つの体育系授業を選択してます。日本では信じられないくらいの選択肢ですよね。

 

最終的には好み

 

そうです。最後は好みなんです。はっきり言うと、俺はアメリカの空気も快適に感じています。特に学校生活においては、多くの部分で個人に任されている文化は本当に快適に感じます。個人に任されている分、自己管理は大事ですが、それは逆に、他人に管理されていないということ。いい意味でも悪い意味でも他人からの管理が強い日本の学校文化とは違い、自己管理のアメリカでは成績を落とそうと思えばいくらでも落とせます。日本のように先生が放課後や早朝まで使って補習をしてくれたり、追試が義務だったりということはありません。追試は希望者が受けるものなんです。100点満点のテストで8点をとってもに何も言われないんです。ただ、成績表に悪い評定がつくだけ。逆に、99点で満足できなかったら追試を受けられる。だからこそ悪い点を取った時、多くの生徒は自主的に追試を受けます。先生は成績の悪い生徒にストレスを溜めることもなく、生徒は自分が十分と思うところまでやりきることができる。「他人を管理する」という部分に、全く労力を割かないアメリカの文化。ニート率、肥満率の高さの原因でもある気がしますが、意欲的な人にはとっても快適な文化であることも確かです。だからCEOたちはアメリカに集まるんでしょうね。

 

さて、なんか〆っぽい雰囲気ですが

 

まだ終わりではありません。最近になって思ったこと。

 

海外に出るって本当に大事ですね。語学などのスキルは置いておいて、見えてなかったものが見えてきたり、知らないことを知れたり、本当に日本の外に出ることは大事だと思ってます。スーパー大事です。留学に限らず、海外に出れる機会があればどんどん出て行ってほしいです。機会がなければ勝ち取ってほしいです。友達がなんか名言っぽいこと言ってたのでパクります。

 

この世界は何でできてる?

WONDER.

 

この世界は、「自分が知らないモノ」でできてるんです。知らないものを知らないままで終わらせるのもいいですが、せめて自分がどれだけ知らないのかくらいは知ってないとダメですよね。ということで、

 

1月から2学期が始まります

 

1月から、次の学期に移ります。授業もいろいろと変わるので本当に楽しみです。あと、インスタグラムやメール、LINEなどで感想くれた方々、ありがとうございます! これからもドシドシ送ってください。ではまた!

Hello From America Vol. 5(2019年1月)

ホンマすんません

 

明けましておめでとうございます。

 

いや、もう1月も中旬ですよね......Hello from America遅くなってホンマすんません。期末テストのせいです(俺のせいです)。さて、前の号から今までで変わったこと、たくさんあります。まあ毎回そうなんですが。まず、年が変わりましたね! あと、Hello from America公式サイトがオープンしました。みんな見てください! 昨日のアクセス数3という惨状なので笑(見てくれた3人、ありがとう)。Hello from Americaのバックナンバーとか、公式サイト限定記事とか読めますよ!

 

ということで本題

 

この前、学校でStudent of the Monthに選ばれました。これは毎月各分野で活躍した生徒に贈られる賞で、俺はアート部門で選ばれました。大学入試の時の書類にもしっかり書けるという割とちゃんとしたもんなんですよね。うん。いいね。表彰されるってのは。気持ちがいい。ってまあ、実はそれは本題ではないんですが。前号から、いろいろありましたよ。その中でも一番俺にとって大きな変化は音楽です。

 

やっとステージの上に戻ってきました

 

日本にいたころは、毎月のようにステージに立って音楽できてました。それが、アメリカに来てから数か月、なかなか立てるステージを見つけられなくて、音楽が思いっきりできない生活でした。音楽が人生のすべてになりつつある俺にとって、正直かなりキツイ数か月でした。でも、音楽ができない日々を乗り越えて、やっと1月19日の夜、ステージの上に帰ってこれました。スキー場のロッジでの小さなライブでしたが、音楽が思いっきりできることへの感謝、立てるステージがあることへの感謝。ともに音楽できる仲間がいることへの感謝。そして、自分たちの音楽を聴いてくれる人がいることへの感謝。すべてがこみあげてきて、演奏しながら勝手に感動してました。特に、ステージから遠ざかってた数か月、今まで気づけてなかったことにいろいろ気づけましたから。音楽が自分にとってどれほど大きな存在だったか。音楽なしでは自分の人生はどれほど退屈なのか。ステージに立てるってどれほど幸せなことなのか。恵まれてた日本時代には気づけなかった多くのことを学びました。そして今夜、またステージの上に戻ってきました。以前とはもはやステージにかける思いが違うのがはっきりとわかります(もちろん、以前もこだわりと感謝を持ってやってましたよ!)。今回のライブに向けて、2週間で約50曲を仕上げなきゃいけなくて、しかもラスト1週間期末テストと重なってるという超ハード日程でしたが、どれだけキツくても音楽が再びできるってことがただただ嬉しすぎて、学校から帰ってから深夜までずっと練習してました。

 

俺をバンドに迎えてくれた仲間や、応援してくれてるすべての人のおかげで、こうしてアメリカでも音楽できてますし、日本でもアメリカでも俺は常にその音楽に救われてここまで来てます。一人では音楽は絶対にできません。たとえソロだったとしても、応援してくれる人、協力してくれる人、聴いてくれる人......そういった多くの人の支えがなければ音楽は絶対にできません。こうして音楽ができてる俺は本当に幸せ者だなーと思います。

 

音楽が世界をつなげる

 

ホント、音楽がなかったら俺の留学生活どうなってたんだろうって想像すると、それはもう悪夢みたいなもんです。音楽がなかったらたぶん友達いなかったかも知れないし、休日もただベッドの中でスマホをいじる日々だったかも知れません。先日、同じ州の交換留学生たちでスリープオバー(お泊り会)をしたんですが、音楽がなかったら隅っこでシャイ発動してたかもしれません。だって俺には音楽以外に何もないんですから。

 

実際は、俺はそのスリープオーバーにギターを持っていきました。10か国から集まった仲間たちの前で、誰もが知ってる有名曲を何気なく一曲弾くと、最後にはみんなで大合唱。ギター弾ける奴がもう一人いたので、一本のギターを2人で弾いたり、片方が歌ったり、リクエストの時はリクエストした本人が一緒に歌ったり、深夜までずっと音楽があふれてました。国が違っても、言葉が違っても、文化が違っても、年齢が違っても、つい数分前に初めて会ったばかりなのに、まだ互いの名前も知らないのに、みんな大合唱してしまう。音楽って本当に世界を繋げるんだな、と気づきました。本当に一瞬で人種とか言葉の壁とか、そんなしょうもないことぶち壊しちゃうんですよ、音楽って。

 

なんか色々ありますけど

 

やっぱまだ人種がどうとか、アジア人がどうとか、黒人がどうとか、いろいろあるんですよ。今でははっきり口にだして差別する人は少ないですが、心の中で思ってて、ついちょっとした発言や行動に見え隠れしたりすることってチョイチョイあるんですよ。もちろん良い気分はしませんし、もう2019年にもなって人種がどうとかイチイチ気にするのやめようぜ、って思いますよね。アジア人だろうと、黒人だろうと、白人だろうと、ラテン系だろうと、関係ないじゃんって。みんな平和に暮らせばいいだけの話じゃんって思います。差別感情を持ってない人も多いですけどね。まだまだ割と「え、なんだよそれ」って思うこと多いです。

 

でも、音楽してる時って、そういうの感じたことないんですよね。みんな音楽という世界の仲間って感じです。そうやって一度壁をぶち壊しちゃったら、なかなか壁がもう一回復活するなんてことないですしね。どっかの大統領は壁マニアみたいですけど。

 

最後に、今回のHello from America大幅に遅れて本当に申し訳ありません。あと、ホームページ見てくれたり、メッセージを送ってくれたりした方、ありがとうございます! ではまた来月!

Hello From America Vol. 6(2019年2月)

どうも、また俺です

 

こんにちは。前回のHFAが遅れたせいで、すぐ2月号の時期になってしまいました。「書くネタあるのか?」って思った皆さん。ええ、ありますよ!! たくさん!! 

 

今回も紙面いっぱいにギッチリ書きましたんで笑。ぜひぜひお楽しみください。

 

学期が変わってます

 

そうなんですよ、学期が変わったんですよ、前回から。無事にFINALS(期末テスト)をクリアして、ちゃんと次の学期に突入できました。やっと音楽系の授業とれましたよ。

 

真面目に音楽の授業受けるのなんだかんだ人生で初めてかもしれないです。小学校の頃は、先生があんまりナイスじゃなかったのと、鍵盤ハーモニカが臭いという理由で音楽の授業は嫌いでしたね。

 

中学の頃は、学校に行ってすらなかったですからね。

 

高校では音楽の授業とってなかったですし。

 

うん、初めてですねこれが。真面目に音楽の先生の話を聞くのは。

 

え? 音楽の授業では何の楽器をやってるのかって?

 

楽器も変わってます

 

寒い冬をダジャレでさらに寒くしようなどという意地悪なことは少ししか思ってません。

 

皆さんご存知の通り、俺の相棒楽器はギターですね。アメリカに来てからバンドメンバーとしてベーシストもやってます。さらに趣味としてドラムで騒音出したりしてました。あとなぜかハーモニカも吹けます。そしてこの学期から、シンフォニーバンドのクラスでティンパニをやっております。このティンパニ、単体では退屈極まりない楽器なんですけど、シンフォニーバンドの中に入るととっても楽しいんです。最初は「ティンパニかよ......」とか思ってましたけど、もうすっかりティンパニ楽しんでます。

 

冬が寒すぎる話

 

ニュースで見た人もいるかもしれませんが、アメリカの俺が住んでる地方を、ついこの前までえげつない寒波が襲ってました。俺の町では、体感温度が華氏マイナス55度(摂氏マイナス48度)まで下がりまして、もうほんとに暖かい日々を過ごさせていただきました。強がりとかじゃなくて、本当に暖かかったですよ。学校が休校になって昼間まで布団の中にいましたからね。家は暖房ガンガンですし。

 

ただ、一度外に出たが最後、もう髭も髪も鼻毛も全部凍り付くんですよ。息をすれば喉が痛いです。もうほんとに寒すぎて、一日中家でギター弾いたり歌ったりしてました。

 

Lodi(俺が住んでる町)のみんな曰く、過去最悪に寒い冬なんだそうな。

 

もはや、

 

えー......まじすか。

 

って言うしかないレベルですよ。

 

まあ、学校が一週間も休校になったのはとっても嬉しかったですけどね。

 

まさか、こんな形でしっぺ返しが来るとは思ってもみませんでした。

 

授業開始が早すぎる話

 

どんな形でしっぺ返しが来たかって?

 

学校の授業開始が7時50分になったんです。どうしても春休みや夏休みを短くしたくないらしく、授業開始を早めて、休校で遅れた分の授業時間を確保しようという作戦らしいです。たいてい日本の学校の授業開始って8時30分とか、そこらへんですよね。もともと、俺の行ってるLodi High Schoolは授業開始が8時だったので、超夜型人間の俺からしたら「早いなー、きついなー」って感じだったんですよね。でも、今回の休校のせいでそれが7時50分に。もはや「殺す気か!」って感じです。夜なら3時まででも4時まででも余裕で起きてられますけど、早起きっていう言葉は俺の辞書にはないです。

 

どうもこの世の中、朝型人間が得する仕組みになりすぎてる気がする今日この頃です。権威の力を借りて説明すると、かの有名なNature誌に掲載された論文によると朝型か夜型かは遺伝子によって確定する場合が多いんです。夜型なのは、生活習慣の乱れとかではなく、ただ単にそういう体質なだけ。夜型とは言っても、午前9時くらいなら余裕で起きられますよ。ただ、6時に起床して7時50分から授業開始は......ええ。努力はしますけど、保証はできません。

 

FORENSICSの話

 

最後に、Forensicsの話をひとつ。

 

今学期から、課外活動でForensics(スピーチコンテスト的なもの)のチームに参加しています。小さいころからスポーツの大会や、文化系のコンテスト的なものには全然参加してこなかったもんで、我が家にはメダルやトロフィーは一つもございませんでした。それが、この1か月くらいで3つもメダルをゲットしてしまったんですよ。とってもお堅いスピーチのコンテストってことなんで、もちろん当たり前のように相棒の安ギターひっさげて会場に向かい、さも当然のことであるかのように審査員の前で弾き語りを始めるというスタイルで挑んできました。それがなんとまあ、参加した4つのトーナメントのうち、3つで5位、4位、特別賞に入賞してしまったんですね。メダルやトロフィーとは無縁だった人生にいきなり3つもそれが舞い込んできたわけですから、うれしくなっていろんなところで自慢しまくってます。いやー、いいもんですなー、ステージに上がってメダルをもらうってのは。いつか1位のトロフィーゲットしますよ。

 

毎月読んでくださってる方、メッセージ下さる方、ありがとうございます。ということで、また来月。

Hello From America Vol. 7(2019年3月/4月)

 

久しぶりです!!!

 

3月号待っててくださった方、本当にすみません! 公式ホームページでアナウンスしたように、3月は忙しすぎて全然HFAに手を付けられませんでした......。でもこうして3月4月合併号、というより春号という形でHFAをまたお送りできて嬉しい限りです。ぜひぜひ、2か月ぶりのHFAをお楽しみください。

 

まずはFORENSICSの話

 

2月号の最後で予告した通り(過去の号は全部公式サイトで読めるのでチェックしてみてください!)Forensicsのトーナメントで、見事1位に輝いてトロフィーゲットしました。人生初トロフィーですよ。いいもんですね、1位になるってのは。しかも2月号で予告した通りの、完璧なる有言実行ってことで、それはそれは調子に乗っております。

 

まあ結局、俺の片付け能力が低すぎて、そのトロフィーも今となっては床に転がってるんですけどね......。忙しいから部屋を片付ける時間などない! と自分に言い訳しつつ生きております、はい。ええ、部屋はもうDisaster(災害的なひどさ)ですよ。とはいえまだ、最低でもゴミはゴミ箱の中にあるので安心してください。脱出させてません。

 

次はソロ&アンサンブルのお話

 

シンフォニーバンドのクラスの一部として、ソロ&アンサンブルの大会に出場しました。このイベントは、学生たちがソロやバンド(アンサンブル)で特定の曲を演奏し、その上手さを競うものです。俺は打楽器バンドの一員としてティンパニという楽器を演奏しました。生まれてこのかた楽譜から目を逸らし続けてきた俺ですが、この大会の課題曲で生まれて初めて楽譜ってもんをマジメに読みましたよ。

 

練習し始めたころは、読めなさ過ぎて絶望しました。

 

まあ今も読めないんですけど。

 

シカゴに行ったぜ

 

春休みにはシカゴに行ってきましたよ! アメリカで3番目か4番目か5番目にデカい都市です。シカゴには、知り合いの元美術教師の人に連れて行ってもらったんですが、中でもシカゴ美術館は圧巻でした。ランキングによっては世界一の美術館ともいわれる美術館です。チケット代の元取ろうとかいうケチなこと考えて一つ一つ見てたら、お金以上に時間を取られるという悲劇が待ってるので、美術の先生と一緒に行くのが一番いいです。必須の要チェック作品だけパパっと見せてくれて解説してくれます笑。帰りには日本食専門店にも寄って、久々の日本の味を噛み締めました。シカゴでの一番の思い出は、味噌ラーメンを食ったことです。うまかったなあ

 

俺のホームページ開設

 

数か月前にHFAの公式サイトは開設したんですが、この度「俺」のホームページを開設しました。簡単に言うと、俺の美術作品を自慢するためのホームページです。なかなかカッコいいサイトですよ。HFA公式サイトのABOUT MEってボタンで俺のサイトに飛べます。内容は英語ですけど、ページの一番下の国旗ボタンで日本語にもできますよ。翻訳へたくそすぎてなんか変な文章ですけどね。

 

人生短い。もう令和です。

 

いや、厳密にはまだ令和じゃないですけど。その辺は目をつむってくださいな。なんか「元号とか効率悪いし、なくせばいい」って言う人いますけど、俺は元号あってもいいと思いますよ。というか、あってほしいです。こんなわかりにくくて、一つもメリットのない伝統を千年以上も貫き通してる国、日本だけですから。中国ですら元号は廃止されてますし。日本が元号やめちゃったら、地球上から「元号」というものが絶滅しちゃうんですよ。グローバル化って、少数派を絶滅させて多数派に統一するってことではないと思います。グローバル化っていうのは、多様性を認めるってことだと思うんですよね。元号が地球上から消えたら、世界はまた一つ退屈な場所になる気がします。意味の分かんない元号っていうシステムとか、話者がたった数人のアイヌ語とか、そういうトリッキーな要素があるから世界は面白いのに、最近は効率のことしか考えない効率狂の人たちが幅効かせちゃってますからね。人生短いんですから、効率のことなんか考える暇あったら、効率悪くても面白いほうを選びますよ俺は。ってなことをYouTubeで令和の発表シーン観ながら、アメリカで思ったりしてました。

 

留学生活も短い。あと2か月。

 

そうなんですよ。あと2か月です。早いもんですね。ついこの前アメリカに来たのに。6月初旬にアメリカの学校が終わるので、アメリカで書くHFAは次号の5月号が最後です。でも、最後の1か月を無視するわけには行けないので、日本に帰って6月号を最終回としてまとめる感じになると思います。

 

明らかに人生で一番短い年だったなあと思います。まったく順風満帆な留学生活じゃなかったですし、苦しいこともたくさんありましたけど、それでも一瞬の8か月でした。

 

ほんと、どこに行っても自分ひとりじゃ何もできないなあと痛感します。日本でも、アメリカでも、支えてくれる人や、助けてくれる人、応援してくれる人のおかげでなんとか生きてる俺です。本当にありがとうございます。ということで、残りの2か月走り切って、日本に帰りますよ、ついに。

 

帰ったらまず空港でラーメン食べます。そして家に着いたらラーメン食べて、久々の日本での朝はラーメンとともに迎えます。

 

今回も読んでくださってありがとうございます。ではでは、また来月。

Hello From America Vol. 8(2019年5月)

 

そろそろ卒業でございます

 

いやーそうなんですよ。もう留学生活も最後の最後となってまいりました。1か月後には日本にカムバックです。この卒業シーズンとなると、色んな行事が一気にやってきます。なんでこの時期にいろいろ詰め込むのか分かんないですけど、まあそれがアメリカってことで。日本の卒業は基本的にまったりしてますよね。個人の受験等はあれど、学校としては自由登校になるし、やること山積みって感じではないですよね。もしかしたらアメリカでは、卒業シーズンが一年で一番キツイ時期かもしれません。

 

FORENSICS州大会

 

1月くらいにシーズンが始まったForensics(スピーチコンテスト)ですが、ついに州大会まで上り詰めまして、見事パーフェクトスコアを獲得させていただきました。ありがとうございます。Forensicsのシーズンを通して、英語で何かを順序だてて説明するっていう力がついたなーと思います。本当に貴重な体験でした。ギターで弾き語りっていうトリッキーなスピーチだったので、人々の記憶にもしっかりこびり付くことができましたし。悔いはございません。

 

春のコンサート

 

声楽、吹奏楽、その他もろもろ、すべての音楽系教科の一年の集大成として、学校のコンサートホールで「春のコンサート」が開催されました。俺は吹奏楽のリズム隊、あとはコーラスの一員として出演したんですが、やっぱ楽しいですね。ステージの上に立つってのは。ロックバンドとして小さいステージに立ったことは何度もありますが、大きい吹奏楽隊の一員として、楽譜と指揮を見ながら演奏するってのもまた違った楽しみがあります。まあ、ロックバンドと比べて、仕事感は強めですが。

 

アート・ショーで最優秀賞をゲット

 

あとは、アート・ショーで最優秀賞とその賞金をゲットしました。写真はその時のものです。俺が一年間のアートのクラスの中で描いてきた絵のほとんどを展示しました。絵が売れたとかではないですが、自分のアートでお金を手にするっていう体験が初めてだったので、割と感動ものです。アートなんてのは、名前が売れて、絵も売れて、誰かに必要とされるものでないと意味がないですから、その第一歩というか、スタートラインを少しかじれたかなという感じです。どれだけ美しい絵を描いても、誰にも必要とされなかったら、ただ朽ち果てて忘れ去られるだけです。それよりは、それほど美しくなくても誰かに必要とされて、評価される絵のほうが、100万倍価値がありますからね。

 

ファイン・アーツ・アワード

 

ってなことで、アートやForensicsで活躍した生徒を表彰するファイン・アーツ・アワードというイベントに招待されて、表彰されました。いろいろと表彰イベントが多くてもはやどれがどれか分からなくなりそうですが、表彰ってのは何回されても気持ちがいいもんです。はい。

 

町のコーラス隊

 

さて、これまでは学校の中の話、もしくは学校絡みの話でしたが、実は学校と全く関係のないところでも、町のコーラス隊に参加しました。隣町(といっても車で30分かかりますが)のPortage(ポーテージ)という町で市民コーラス隊に参加して、5月5日のコンサートでしっかり歌ってきました。ほんと、活動できる舞台、機会がこんなにも溢れていることに感謝してもしきれません。大好きな音楽やアートをガッツリできて、誰かのためにそれを提供できる場があるってのは本当に恵まれていると思います。俺の場合は、オファー全取りしていくポリシーなので(もちろん怪しい系は断りますけど)本当に忙しい日々を送れております。

 

忙しいっていうのは、それだけ誰かに必要とされているということ。今、これだけ忙しくしていられることに感謝しかありません。いや、これブラック企業推奨スローガンとかじゃないですよ笑。必要とされて忙しくなるのと、利用されて忙しくなるのは全然違いますからね。違和感を感じたらすぐ辞めて、自分や大切な人のために時間を使ってください。

 

たしかに早かった

 

みんな「留学の1年は早いよー」ってい言ってましたが。

 

たしかに早かったですね。

 

ほんと、一瞬。あれっ?って感じです。こんなに早く1年(厳密には10か月ですけど)が過ぎるなんて。やり残したことがないと言えば嘘になります。逆に、やり残したことしかないです。もっとたくさんのライブをしたかったですし、もっとたくさんの人に俺の絵を見てもらいたかったです。ただ、多くの人に出会えて、本当に幸せ者だなーとも思います。

 

人間の一番の財産は、お金でも才能でもなくて、人とのつながりですからね。俺を応援してくれて、良くも悪くも評価してくれて、俺の音楽やアート(もちろんこのHFAも)を必要としてくれる人がいるおかげで、ここまで来れてます。HFAを毎回読んでくださってる方も、本当にありがとうございます。ほんと、メッセージや質問などはスーパーウェルカムなので、どしどしよろしくお願いします。ということでアメリカで書くHFAは今回が最終回。次号は日本から締めの1枚です。ではまた。

Hello From America Vol. 9(最終号)

 

卒業スペシャル

 

大変長らくお待たせいたしました!ついについにHello from America! 最終号でございます。出す出すと言っておきながら数ヶ月もお待たせして申し訳ありません。お詫びに今回は特盛り卒業スペシャルでございます。アメリカの高校の卒業のことじゃないですよ!記念すべき芸北分校卒業のスペシャルです。いや、せっかくなのでやっぱりダブル卒業スペシャルにしましょう。うん、絶対そっちの方がいい。はい。ダブル卒業スペシャルです!なので見出しのアンダーラインもダブルです!写真も沢山ありますよ!ぜひぜひお楽しみください。

 

アメリカ最後の日々

 

俺のアメリカ留学は、最後の最後までなかなか盛り沢山の内容でした。卒業前には、卒業旅行がありました。学校からバスで30分くらいの湖に、卒業生全員で日帰り遠足みたいな感じです。デビルズ・レイクという湖で、州立公園に指定されています。6月だというのに、アホみたいに寒かったです。その直前の週末には、ホストファミリーとキャンプに行きました。アメリカのキャンプはトレーラーの人も多くて、日本で自分が経験してきたテント泊と比べると優雅なもんです。あとは、卒業式の2日前に卒業式の練習をして、ついに卒業式です。交換留学生なので正式な卒業ではないですが、みんなと一緒に一年を過ごしたので、卒業生として扱ってくれました。

 

卒業式

 

卒業式の日は快晴でした。みんな卒業用のローブを着て、ハットをかぶって、フットボールのスタジアムに歩いていきます。卒業式では生徒の何人かと、生徒によって選出された先生など、数名の卒業スピーチの後、俺は卒業生コーラス隊の一員として歌わせてもらいました。屋外で行うのはもちろんですが、先生のスピーチの途中で生徒が合いの手を入れられるような、自由な雰囲気が楽しかったです。卒業式の最後には、帽子を投げて、写真をとって、アメリカでの高校生活が幕を閉じました。

 

ライブ

 

所属していたバンドでは、前号から3回のライブをしました。数を重ねるとやっぱりミスも少なくなるし、遊ぶ余裕も出てきますが、それでも、そうやって音楽ができる生活に感謝の気持ちを忘れてはいけないなと思います。本当に音楽に助けられた一年でした。音楽がなければ友達もできたかわからないですし、こんなに忙しくしていられなかったかもしれない。何より、ステージで演奏しているときどんな場所で、誰に対して演奏しているとしても、とっても楽しいし幸せなんですよね。アメリカで学んだことは日本で音楽を続ける時にも生きています。自分の曲作りも、曲のクオリティ自体も、アメリカに行く前よりも格段に上がりましたし、いまでは英語でゴリゴリに韻踏んでるラップも書けるんですよ!

 

グッバイ、アメリカ

 

最寄り空港であるマディソンからシカゴへ飛び、シカゴで乗り換えて成田、そして広島へと帰りました。なんか飛行機の窓から小さくなってゆくウィスコンシンの街並みを眺めていると、いつかまたここで出会った人たちに会いに戻ってこよう、と思いました。今思えば、楽しかったことも苦しかったこともありましたが、行ってよかったです。苦しかったことも、本当に胸糞の悪い思いをしたことも、なにもかもがすぐにいい思い出に変換されてしまうのは、つまり幸せの方が勝っていたからだと思います。とってもハイパーな体験ができました。帰国後すぐに、ずっと食べたかったラーメンを広島空港で食べ、その後の一週間でなんと5回もラーメンを食べましたが、それでも数ヶ月は自分が日本にいる実感がわかなかったほどです。アメリカと日本はあまりにも違いすぎて、心がついていかなかったですね。高校生活4年間で毎年住所が変わった俺(実に述べ5カ所)ですが、今回の住所変更は間違いなくビッグでした。Thank you, and goodbye America.

 

ただいま、日本

 

芸北分校に帰ってきて、まず驚いたのは「なんにも変わってねーなー」っていうことです。内心、めっちゃみんな雰囲気変わってたらどうしようって心配でしたが、心配無用でした笑。芸北はいつまでも芸北ですね。帰国後、何度か学校で留学についてプレゼンさせてもらう機会もありましたし、下級生にも留学に行きたいという子がいるようなので、そういう面でも今回の留学が自分だけでなく、他の人の役にも立っているのかな、と嬉しく思います。もちろん、そんな中でももちろん最初は多少戸惑う場面もありました。例えば、授業中にガム噛みたくなるとか、敬語を使うのに抵抗を覚えるとか笑。でも、やっぱり日本人なので、アジャストするのにそんなに時間はかかりませんでした。授業中に飲食できないのはいまだに辛いですが。でも。でも。そんな生活もついに終わろうとしています。もうアメリカで一回プチ卒業しちゃったので、寂しい気持ちはそんなにないですが、卒業は嬉しいです。だって4年間ですよ。他の誰よりもスッキリした気持ちで卒業する自信があります。中学校行ってなくても、通信制高校中退しても、一歳上で入学しても、そんな奴でも努力次第でアメリカにでもどこにでも行けるんです。だからあなたにも、絶対にできる。諦めることは、人生で一番やってはいけない間違いです。より良い人生を送るために全力でもがいて、這い上がって、楽しんでください。では!

 

Ryo Matsushima

 

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