留学メモ:カナダ留学生受け入れ大幅減 ― 政策変更の影響

カナダ政府が発表した統計によると、2025年上半期の留学生到着数は36,417人にとどまり、前年同期(125,025人)から約71%減少しました。入国管理・難民・市民権カナダ(IRCC)のデータによれば、これは近年の移民政策見直しに伴う大きな変化です。

 

■ 主な背景
・移民レベル調整計画(2025-2027)
カナダ政府は「持続可能な移民水準」への回帰を掲げ、留学生や一時労働者などの一時滞在人口を全人口の5%未満に抑える方針を発表しました。

・留学関連の規制強化

  • 2024年に大学院未満の高等教育への留学ビザ申請に上限を設定

  • 2025年にはさらに上限を10%削減し、修士・博士課程も対象に追加

  • 留学ビザ申請時の資金証明要件を引き上げ

  • 一部の国でStudent Direct Stream(迅速審査制度)を廃止

■ 最新データ(2025年6月30日時点)

  • 留学ビザ保持者:546,562人(前年1月比 19.6%減)

  • 留学+就労ビザ保持者:312,010人(前年1月比 9.3%減)

IRCCは「既存の申請が旧ルールで審査されているため、新制度の影響がデータに反映されるのは数か月後になる」としています。

 

■ 受け入れ減少の要因
教育関係者は、上限(キャップ)設定に加えて、査証審査の承認率低下も大きな要因と指摘しています。

  • 2024年の承認率は48%まで低下

  • 2025年前半4か月ではさらに低下傾向

  • 却下理由は「卒業後に帰国する意思を信じられない」「学費・生活費が十分でない」などが多数

  • 書類の信憑性に関する却下は少数で、2024年は約13,000人規模にとどまる

■ 留学生・保護者の皆さまへ
今回のデータは、カナダ留学を希望する学生にとって審査のハードルが以前より高くなっていることを示しています。特に資金証明や留学後の進路説明がより厳格に求められる傾向にあります。

今後のビザ申請準備では、資金計画や学業計画を十分に整え、最新の制度を踏まえた対応が不可欠です。